構造規模:木造2階建て 延べ面積:約160㎡
リモートワークが日常化し、都市の喧騒を離れて、若い夫婦と祖母が自然豊かな地域に移住する計画です。この家が、自然との調和、変化への柔軟な適応、そして地域との温かな繋がりを築くための『バ』となる事を目指し、不変の価値を持つ『バ』を中心に、時間とともに変化する『バ』を設けた。
不変の価値を象徴する『バ』として、眺望を楽しめるインナーテラスを設け、家族や友人、地域の住民が集まり、共に時間を重ね、自然と共鳴しながら心を解き放つひとときを過ごせる空間を創ります。インナーテラスがパブリックとプライベートの境界を曖昧にし、誰もが気軽に楽しめる『バ』となります。
そのインナーテラスを中心に、夫婦の居住エリア、祖母の居住エリア、そして仕事場を配置します。中間領域としてのインナーテラスがあることで、祖母の居住エリアや仕事場が地域の集会場、子供部屋、賃貸住宅など、家族の変化に応じて柔軟に適応することが可能となります。
建物の外観は、二つの棟をひとつの屋根で繋げます。その屋根は、山並みと調和するように、流れるように広がり、周囲の風景と穏やかな調和を生み出します。
京都府主催 第7回ウッディコンテスト 佳作
https://www.pref.kyoto.jp/rinmu/news/press/2023/11/woody7-2.html